🎐 潯珩亂筆 159 - ✨神力の昇華

あのとき、私は本当に自分が超能力を身につけたと思った。

その年の夏、私は深いサファイアブルーのシルクの布団とシーツを買った。深海のような青で、光を受けると波のようにきらめく。ベッドに広げるととても滑らかで、思わず体を転がしたくなる。冬は暖かく、夏は涼しい。上品で、癒やされる、まるで魂のための布のようだった。

ある午後、日差しがとても気持ちよかった。私はベッドのそばで「指のエネルギー修行」をしていた。当時の私は、自分が「エネルギーの色や線」を見られるようになったと思い込んでいて、何か突破が起きるのではないかとワクワクしていた。

そこで私は小さな水晶玉を取り出した。実際には、たぶん不純物の多いガラス玉だったのだと思う。それでも私の中では、宇宙レベルのエネルギー調整の儀式のようなものだった。

私は真剣に指を動かしながら、ガラス球を通る光の屈折をじっと見つめていた。球の中の光、そして外側に広がるエネルギーの構造を観察していた。

その瞬間だった。 球の表面から、細い青い煙のようなものが立ち上った。

私は興奮で固まった。心の中では歓喜が爆発していた。「来た!!!ついに!!!長年のエネルギー観察の成果だ!!!これが顕現だ!!!」 その瞬間、私はまるで新しい時代の入り口に立っている気がした。

しかし次の瞬間、鼻に変な匂いが届いた。 とても現実的な、焦げた匂い。下を見ると—— 私のシルクの布団に穴が空いていた。 丸くて、黒くて、完璧な光学的焦点の穴。

超能力ではなかった。虫眼鏡の原理だった。あの瞬間、宇宙は扉を開かなかった。扉を開いたのはニュートンだった。

その日以来、家にある丸い透明な物はすべて布で覆うことにした。 水晶玉?封印。ガラスの置物?封印。 太陽光を集めそうなもの?全部封印。

私は信仰を失ったわけではない。 ただ、リスク管理を覚えただけだ。

あの小さな焦げ穴を見るたびに、あの午後を思い出す。自分が超能力者になったかもしれないと思った、あの午後を。

でも恥ずかしいとは思わない。

あの誇らしい気持ちは本物だった。 突破を期待する気持ちも本物だった。 未知への好奇心も本物だった。

ただ最後に勝ったのは、物理だっただけ。

今振り返ると、あのガラス玉は超能力をくれなかった。代わりにもっと良いものをくれた。

想像と現実のあいだで、笑って向きを変える力だ。

そしてあの宝石のような青いシルクの布団は、焼けたあと、ただの布ではなくなった。

それは私と宇宙が少しだけ行き違った、小さな歴史の証になった。



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