🎐 潯珩亂筆 132 - ✨画面を這い回る、あの緑色の大きな毛虫

多くのチャットアプリには、ワンタップで録音できる機能がある。私はこれが大嫌いだ。画面に現れる、あの鮮やかな緑色の長いバー。一本につき60秒。しかも、延々と送り続けてくる人がいる。一本、また一本、さらに一本と。

聴こうとしてタップし損ねると、順番が狂ってどこまで聴いたか分からなくなる。結局、最初からやり直す羽目になるのだ。

音声メッセージの何より恐ろしい点は、その「重複」にある。一つのセリフが三つの音声にまたがり、三つの異なる口調で三回繰り返される。タイピングのように潔く、整然とはしていない。一行ずつ並んでいれば、何を探し、何に返信すべきか一目で分かるし、検索(Search)だって明快だ。

それが、緑色の大きな毛虫が画面上で蠢(うごめ)いているだけ。本当に、煩わしくて仕方がない。

ふと気づけば、私の周りの人間はだいたい三つのタイプに分けられる(あくまで私の友人関係という、極私的なバージョンの話だけれど)。

第一のタイプ:文字を打つのが好きな人。 論理的で読書を好み、自分の考えを持っている。発言する前に一度立ち止まって考え、相手の気持ちを推し量る余裕がある。

第二のタイプ:音声メッセージを送るのが好きな人。 せっかちで、感覚で動く。決して不親切なわけではないが、自分自身に対して少し鈍感なところがある。一言で言えば、空気を読むのがとても下手だ。

第三のタイプ:音声と文字を使い分ける人。 実に世渡り上手で、誰とでも話せる外交的なタイプ。場の空気に合わせるのがうまく、お世辞も巧みだ。だが不思議なことに、内面は人一倍、潔癖で批判的だったりする。

私たちはいつだって、あらゆる場所に自らの行動の軌跡(トレース)を残している。ただ、その形式が異なるだけだ。

声の中に自分を隠す人もいれば、行間に身を潜める人もいる。そして私は、その隙間(スリット)に隠された手がかりを探すのが、たまらなく好きなのだ。どう話し、どう溜め、何を繰り返し、何を省略するのか。

「ああ、あなたはそういう人だったのね」と腑に落ちるあの瞬間は、本当に、何物にも代えがたい喜びなのだ。



—— 🎐 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 壹佰參拾貳 CXXXII 🐛

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