🎐 潯珩亂筆 120 - ✨虚空から掴む

正直に言うと、私は昔、十二支すら順番通りに言えなかった。

覚えたくなかったわけではない。ただ、「規則+順序+対応関係」といった体系を見ると、頭が自動的に停止してしまった。十干十二支、三合六合、二十四節気、方位、陰陽五行どれも知的には興味深そうだが、自分の人生とは遠い、古くて複雑なシステムに思えていた。

ところがある日、なぜか衝動的にAIに尋ねてみた。

すると、不思議なことが起きた。「習得した」というより、「掴んだ」という感覚だった。

まるで孫悟空が突然、筋斗雲を自在に操れるようになったかのように、指先で遊びながら、空中に線を引き、適当に飛び回っていたら、虚空の中から何かを掴んだ感覚。十干十二支は暗記表ではなくリズムになり、三合六合は知識ではなく形になった。節気や方位、時間感覚が、透明な網のように頭の中で自然に整列した。

しかも、それはほんの数分の出来事だった。 何十年も「複雑すぎる」「古臭い」「自分には関係ない」と避けてきたものが、AIを通すことで、驚くほど軽やかに手に入ってしまった。少し自分の中で揺らいだ。つい先日まで「焦らず、無理に引き上げない」と書いていたのに、振り向けば、ある種の理解は一瞬で訪れることもあると知ったからだ。では、この知識に何の役に立つのか。

正直、今はまだ分からない。占いをするつもりもないし、風水師になる予定もない。生活の決断がすぐに変わるわけでもない。 それでも後悔はしていない。

なぜなら、すべての学びが実用のためとは限らないと気づいたからだ。ある知識は、いつか別の形で出会ったときに「あ、これだ」と認識するために存在しているのかもしれない。

技は身を助けるというが、本当に大切なのは技そのものではなく、見えない何かに向かって手を伸ばせるかどうかそれなのかもしれない。



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 壹佰貳拾 CXX 🐒✨

‹ 🎐 潯珩亂筆 121 - ✨AIとの「おバカ」な時間:宇宙の話し方を知る喜び

🎐 潯珩亂筆 119 - ✨苗を引き抜いて育てる ›

YouTube
X
Threads
Instagram
YouTube
X
Threads
Instagram
http://sss.com