🎐 潯珩亂筆 110 - ✨ LEGOで慌てない心を学ぶ

私はLEGOを組み立てるのが好きだ。

心がざわつくとき、落ち着かないとき、思考が絡まり合うとき、無理に自分を説得して冷静になろうとはしない。ただ座ってLEGOを始める。その工程そのものが、ひとつの瞑想になる。

何もないところから始まり、少しずつ形が現れる。短い時間の小さなゲームの中で、はっきりと完成が見える。その確実さが、安心感を生む。

組み立てているうちに、LEGOの少し不思議な点に気づいた。本来なら一つの大きなパーツで済むところを、わざわざ細かく分解する。形も色も角度も違う小さなパーツを重ね、最終的には一つの大きな塊とほとんど変わらない見た目になる。

そして最後に、外側の一枚で封じられる。

外からは複雑さが見えない。だが内部では、ひとつひとつの小さなパーツが構造を支えている。

最初の頃は、取るに足らないと思った一つの小さなパーツを間違えるだけで、全体がずれてしまった。全部ばらしてやり直すしかない。その悔しさは、人生の「なぜか噛み合わない」瞬間とよく似ていた。

続けているうちに変化が起きた。説明書の違和感にすぐ気づけるようになった。パーツが足りなくても慌てない。弱い部分には自分で補強を加える。うまくなったというより、どこが絶対に外せない部分で、どこが調整可能なのかを理解したのだ。

LEGOが教えてくれたのは、速さでも完璧さでもない。複雑さの中で安定すること。間違いに気づいても崩れないこと。ゆっくり修復すること。

それは優れた自己調整装置だ。

細かなパーツに囲まれても焦らず、乱れず、崩れないでいられるとき、私は知る。ある種のことは、もう本当に身についているのだと。



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 壹佰壹拾 CX 🧱

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