🎐 潯珩亂筆 085 — ✨大人のための遊び場は、どこにあるのだろう。

多くの住宅街には、子どもの遊び場がある。  すべり台、ブランコ、登り棒、シーソー。  そして必ず書いてある「対象年齢:3〜6歳、6〜12歳」。

でも、なぜか私は、あの場所にいるのが好きだった。

私も遊びたい。  誰も見ていないとき、そっとブランコを揺らしたり、  通りすがりのふりをして、短くすべり台をすべったり。

刺激が欲しいわけじゃない。  あの楽しさが、あまりにもシンプルだから。

私はよく思う。  なぜ「大人の遊び場」は存在しないのだろう。

ディズニーのような巨大な装置はいらない。  私たちの喜びは、もっと小さくていい。  低い遊具、小さなシーソー、  気づいた人だけが知っている秘密のすべり台。

それは興奮ではなく、  身体が思い出すための時間。  「昔、私はこうやって遊んでいた」と。

多くの大人は、実は遊びたい。  ただ、理由が必要なだけ。

だから「子どもを連れてきた」という名目が、  遊びに参加するための許可証になる。

子どもがいない大人は、  ただ横で見ているしかない。  大人のふりをしながら、  心の中には、まだ小さな子どもが住んでいる。

その子どもが、  今も大切にされている人もいれば、  責任や効率、不安に覆われてしまった人もいる。

遊びたくないわけじゃない。  遊び方を忘れてしまっただけ。

もし街に、  「大人も遊んでいい場所」がもっとあったら。 生産性も、競争も、評価も求められない空間があったら。 私たちは、別の場所でこんなにも必死に戦わなくて済むのかもしれない。

複雑に見える問題の多くは、  心の中の子どもが、  長い間、外に出られなかったせいなのかもしれない。

私たちは、喜びを失ったわけじゃない。  ただ、「これは大人には許されない」と教えられてきただけ。

でも私は思う。  本当の成熟とは、  童心を失うことではなく"もう一度、遊んでいいと知っていること。"



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 捌拾伍 LXXXV 🛝

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