🎐 潯珩亂筆 078 - ✨ひげと禿げ頭

ずっと考えていたことがある。 髪の毛が豊かで、同時にひげも濃い人はめったに見ない。 むしろ、禿げている人ほどひげが立派に伸びていて、 存在感すらある。

同じ頭なのに、 上に生えるものと下に生えるものが こんなにもはっきり分かれているのはなぜだろう? ホルモンのせいだと言えるかもしれない。 受容体の分布だと言えるかもしれない。 進化の偶然だと言う人もいるだろう。 でも、どうも妙なのだ。 なぜ毛でさえ区別が必要なのか。

道教では髪は天とつながるアンテナだという。 けれど、禿げ頭の僧侶でもちゃんとつながっている。 では、ひげは地とつながる線なのだろうか。 女性にはひげがないが、それならつながらないのか?

明らかに違う。

だから私は思い始めた — 問題はひげでも髪でもない。 問題はなぜ私たちは答えを求める執着を持っているのか? 結論が欲しいのか? 結果が欲しいのか?

何かが現れると、 最初の反応は「見てみよう」ではなく、「説明しよう」となる。

事故には原因が要る。 感情には帰属が要る。 自然現象でさえ、 安心して繰り返せる物語に組み込まれなければならない。

子どもが「なぜ」と問うのは、 本当に好奇からだ。 大人が「なぜ」と問うのは、 多くは不安を早く終わらせたいから。

彼らは真実を求めているわけではない。 「それっぽく合理に聞こえる」バージョンを求めているのだ。

良いか悪いかは重要ではない。 不快を片付けて先に進めるかどうかが重要だ。

そして、答えが存在しないこともある。 ひげがどこに生えているかのように―― ただ、そこにあるだけのことだ。



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 柒拾捌 LXXVIII 🧬

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