🎐 潯珩亂筆 064 - 🧊 すべての人が救われたいわけではない

私が気づいた最大の修行の障害は、  優しさが足りなかったことではない。  助けたがりすぎたことだった。

友人の服が破れているのを見ると、  「本人は気に入っているか」ではなく、  「それは良くないのでは」と反応してしまう。  冬至に冷たいものを食べ、  欠けた茶碗を使っているのを見ると、  頭の中で一式の説明が始まる。  陰気、体、エネルギー、結果。 話は筋が通っている。  論理的で、善意から出ている。

それでも、相手の表情は硬くなり、  空気は冷えていった。 その瞬間、私は悟った。  これは「気遣い」ではない。  「介入」だと。

そして、あの青いクッキー缶。  私はドキュメンタリーを見ていて、  あの美しいデンマークのラベルの裏側を知っていた。  高齢の人に不安な思いをさせたくなくて、私は話した。

彼女はただ一言、こう言った。  「でも、Made in Denmark って書いてあるわ。」

その時、すべてが腑に落ちた。  彼女が欲しかったのは「真実」ではない。  信じることだった。

私は、  ケーキの下にヒビがあるとわざわざテーブルクロスをめくった人間だった。

だから私は、  場を白けさせる人になり、  余計なことを言う人になり、  「あなたのため」という名目で  
人を不快にする人になった。

そこで初めて、この言葉が本当に分かった。  すべての人が、救われたいわけではない。  維持したい人もいる。 考え直さず、  組み替えず、  今のままでいたい世界を。

かつて私が一番エネルギーを消耗していたのは、  「覚醒」を「いつも通り生きたい人生」に無理やり押し込もうとしたことだった。

今は、手を止められるようになった。  冷たくなったからではない。  やっと理解したからだ。押しつけられた善意は、  誰かにとっては侵入になる。

目を開けたくない人を照らすために火を浪費するより、  私は火を地面に置き、  自分で守る。説明しない。  証明しない。  救わない。

火は、勝手に灯る。  必要な人は、  自分で近づいてくる。



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 陸拾肆 LXIV 🔥

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