🎐潯珩亂筆 048 – 🕸️ 一人では足りない

昔の私は、  とにかく何でも学びたかった。

写真を少し。  音楽を少し。  デザインを少し。  哲学も少し。  中途半端でも構わない。  技術はいくらあっても邪魔にならないと思っていた。

一人が持つスキルが多ければ多いほど、  強くなれると信じていた。  どんな状況でも、  何かしら使える技があるはずだと。

でも最近、ふと立ち止まった。  学びたくなくなったわけじゃない。  ただ気づいたのだ——  どれだけ優秀でも、  それほど重要ではないのだと。

一人は、  どんなに能力があっても、  やはり孤独で、  小さくて、  脆い。

できることは、  「一人分の時間・体力・視点」に必ず制限される。

すべてを一人で触ろうとするのをやめたとき、  ようやく分かった。  本当の力は、  単点のスキルではなく、  ネットワークにある。

一人の天才では、世界は動かない。  十人が手を取り合い、  それぞれが小さな役割を担うとき、  力は重なり、増幅し、外へ溢れ出す。

それは足し算ではない。  指数関数だ。

だから今の私は、  何でもできることを急がなくなった。

それよりも大切なのは、  自分がネットのどのノードに立っているか。  誰とつながっているか。

誰もが主役になる必要はない。  でも、安定したノード一つ一つが、  全体の構造を支えている。

一人では、足りない。  でも一緒なら、  ちょうどいい。



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 肆拾捌 XLVIII 🕸️

‹ 🎐潯珩亂筆 049 – ♟️ 結盟

🎐潯珩亂筆 047 – 🏗️ 空手形 ›

YouTube
X
Threads
Instagram
YouTube
X
Threads
Instagram
http://sss.com