🎐潯珩亂筆 040 - ✨何度も買ってしまう本

昨日、本屋に行った。  新刊棚の前に立ち、  前世で同僚だったみたいに見覚えのある本を見つめながら、しばらく悩んだ。  

これ、買ったことあったっけ?結局、買った。

家に帰って分かった。  その作家は二冊本を出していて、  私はその二冊をすでに買っていた。  しかも——それを、もう一度ずつ買っていた。

つまり今、  まったく同じ本が 2×2。  合計四冊。  そして、一冊も読んでいない。

不思議じゃない?  人は「まだ終わっていないこと」しか繰り返さない。

本当に読んで、理解して、身についたものは、  脳が厳格な門番になって言う。  「それはもうやった。戻らなくていい。」

でも、この本は違った。

静かで、頑固で、少し神秘的に、  何度も宇宙から飛び出してきて肩を叩く。  「ねえ。まだここにいるよ。  あなた、まだ私を読んでない。」

そのとき、ふと思った。  もしかして、  本が読まれたがっているのかもしれない。  広い本の海で、  無視される魂になりたくないのかもしれない。  そのエネルギーが呼んでいる。  「お願い。もう飾りにしないで。」

私たちの人生には、  こういう「サイン」がたくさんある。  ある人、  ある言葉、  ある場面、  ある考え、 あるいは何度も繰り返される小さな動作。

偶然だと思うけれど、  実はそれは宇宙の暗号だ。

長い説明はしない。  先生みたいに解説もしない。  ただ、繰り返す。  何度も。  何度も。

そしてある日、  あなたが立ち止まって言う。  「分かった。  この本を読む。  この道を行く。」

それが宇宙の優しさなのかもしれない。  強制はしない。  ただ、  「まだ終わっていない課題」を  
何度も目の前に置くだけ。

理由が分からなくてもいい。  すぐに悟らなくてもいい。  その線に沿って歩けばいい。  あとのことは、宇宙がやってくれる。

本には、  あなたが選ぶものもある。  でも中には——  あなたを選びに来る本もある。



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 肆拾 XL 📖

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