🎐 潯珩亂筆 022 - ✨スマホ騒動

今日は、  スマホを車の充電器に置いたままにしてしまった。  しかも二回。

最初は軽く考えた。  「まあいいか。  たまには世界から離れるのも悪くない。」 でも外に出た瞬間、  それが幻想だったと気づいた。

時間を見ようとして、時計がない。  可愛い一瞬を撮ろうとして、カメラがない。  水を買おうとして、財布がない。  道に迷って、地図もナビもない。

そのとき、はっきりわかった。  テクノロジーは「便利」なだけじゃない。  生活に必要な十数個の器官を、  一台の小さな板に詰め込んでいたんだ。

持っているときは、何も欠けていない気がする。  でも失った瞬間、  依存は一気に露出する。  まるで、知らないうちに支えていた骨を抜かれたみたいに。

さらに怖かったのは、  誰一人として電話番号を暗記していないことに気づいた瞬間。

人とのつながりは、全部アプリの中。  二段階認証がなければ、  自分のアカウントにすら入れない。

パスワードは曖昧。  端末は不在。  認証は不可能。 そうやって、世界は簡単に扉を閉める。

一瞬、思った。  もしこれが外国だったら、  路上で歌って帰りの切符代を稼ぐしかないかもしれない。

前半は、完全にパニックだった。  迷子になる恐怖じゃない。  「世界との接続が突然切れた」  あの空白が怖かった。

でも、歩いているうちに、  心は少しずつ落ち着いていった。 これは偶然じゃない気がした。  何かを見せるための日だった気がする。

自分がどれほど便利に依存しているか。  どんな見えない弱点を抱えているか。  どれほど生活を機械に委ねているか。

まだ意味を完全には解読できていない。  でも一つだけ確かなことがある。

人生は、  大事なものを理由もなく二度も取り上げたりしない。

たぶん、こう言っている。  「自由だと思っているけれど、  実は、かなり強く縛られているよ。」



—— 潯珩亂筆 | XC Scribbles · 貳拾貳 XXII 📵

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